2021年介護報酬改定で通所介護の加算の難易度が高くなりすぎ

2021年介護報酬改定があり、通所介護、通称デイサービスの各種加算の難易度がとても高く難しいです。

 

通所介護とは

通所介護は、要介護状態となった場合でも、その利用者が可能な限り自分の住まいで、その方の能力に応じた自立した日常生活を送ることができるよう、生活機能の維持や向上を目指し、必要な日常生活上の世話や機能訓練を送迎付きの日帰りで計画的に提供します。

 

 

2021年介護報酬改定で通所介護計画の介護報酬はやや増加しているが・・・

2021年4月の介護報酬改定から「通所介護」の新しい単位数を見てみると、基本報酬に関しては微妙に増加しているのですが、加算の方がかなり渋いです。
 

通所介護でリハビリを提供した時の加算「個別機能訓練加算」

通所介護で機能訓練指導員が一人一人に合わせた機能訓練を提供することで算定することができる個別機能訓練加算についてですが、機能訓練指導員を何名配置しているかによってイとロに分かれました。

機能訓練指導員の人数体制によって加算が分かれるというのはまあ分かるのですが、機能訓練の目標を心身機能・活動・参加に分けるなど、目標をたくさん立てることで書類を作成する難易度が上がった他、医療的な情報を収集することが求められるなど実務面でもなかなか難しい要件が課せられています。個別機能訓練計画書の様式も新しくなっています。詳しくは以下の記事で解説しています。

 

 

自宅での入浴を目指さなくてはいけない新しい入浴介助加算(Ⅱ)

通所介護に通う理由の一つで回る入浴についてですが、お風呂に入るときの会場行った時の加算についても2021年4月に新しくなっています。新しい入浴介助加算では自宅での入浴を目指し一人一人に合わせた個別的な入浴介助計画を立てて、自宅で入力ができるようになるための入浴介助を行いなさいという要件になっています。実際自宅で入力できないがためにデイサービスで入浴しているのですが、厚生労働省もなかなか意味のわからないことを考えるものです。自宅で自立した生活を営んで欲しいということは分かりますが相当ハードルが高いものと考えられます。

 

 

見切り発車で動き出した科学的介護

2021年4月の介護報酬改定をさらに複雑化させているのが見切り発車でスタートしてしまった科学的介護「LIFE」へのデータ提出も含んでいるからです。利用者の ADL の状態や個別機能訓練に関するデータなどを提出することを求めていますが、厚生労働省の問い合わせ窓口はパンクしてしまっていますし、データの提出の詳細についてはコロコロ厚生労働省が使用を書いたりしているので安定していません。
これについても思うところがありこの記事が代弁してくれているので紹介します。

なかなか厳しい2021年4月の幕開けですが、少しでも事業所側の負担が減ってコロナで大変な中でも良い介護ができるように祈っています。